Yavas(1992)“Marketmakers versus Matchmakers”
なぜ仲介業者の形態が市場によって異なるのか
まず、市場によって仲介業者のタイプは異なるとYavas(1992)は論じました。たとえば株式市場のスペシャリストや中古車屋などは、マーケットメイカーと呼ばれるタイプの仲介業者であり、一方で不動産屋や人材派遣会社などは、マッチメイカーと呼ばれるタイプの仲業介者であると、Yavas(1992)は論じました枝。ここでYavas(1992)は「なぜ、ある市場ではマーケットメイカーが存在し、別の市場ではマッチメイカーが存在するのか」という疑問を投げかけました。
マーケットメイカーか、マッチメイカーか、
そこでYavas(1992)は2つの分析を行いました。まず仲介業者がどちらのタイプになるか選択するとき、どちらのタイプが出現するか、すなわちどちらのタイプがより合理的になるかを分析する。次に善意のプランナーが誰かを仲介業者に任命するとき、どちらのタイプが出現するか。すなわちどちらのタイプが経済厚生を最大化するかを分析する。
モデル
Yavas(1992)のモデルで、まず探索市場があり、その中に仲介業者が介入する状況を分析しています。そのとき売手と買手は、探索と交渉に加え、仲介業者と取引する選択肢を得ます。Yavas(1992)のモデルでは「財の評価額」という変数が登場し、各プレイヤーの評価額が個人情報である場合が想定されました。
結果と議論
Yavas(1992)は、結果は、探索の効率や費用、評価額の分布に依存すると考えました。そしてYavas(1992)は、探索が効率的でコストレスであれば仲介業者はマーケットメイカーが好ましく、そうでなければマッチメイカーが好ましいと論じました。
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