Shevchenko(2004)“Middlemen”

物々交換経済と仲介業者

 Shevchenko(2004)は、多様な財が物々交換される経済を考えたとき、そこでは多くの財を在庫として持つ仲介業者が必要とされると、述べました。そしてShevchenko(2004)は、物々交換経済の中で仲介業者が内生的に出現する状況を分析しました。

 

モデル

 Shevchenko(2004)のモデルの要点は、①プレイヤーは仲介業者になるか、顧客になるか選べる、②プレイヤー同士のマッチングは完全にランダム、ただし仲介業者同士はマッチングしない、③仲介業者は保有する財の種類を自由に決められるが、種類の多さに応じた費用を負う、この三つです。

 

結果と議論

 Shevchenko(2004)は、まず仲介業者は経済厚生を高める、そして経済に存在する財の種類数によって、仲介業者の保有する財の種類、その最適な数は異なると論じました。

 

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